仕事の進め方

事業企画から開業支援まで

 コスモクリエーションの役割は、スパ、ホテルなどの事業企画や施設計画の作成、開業を支援するプロデュース業務です。同時にこれら一連のプロセスを、事業主であるクライアントさんに寄り添って計画推進をサポートするコンサルティング業務です。
 都市型の大型スパだけではなく、日帰り温泉やサウナ施設、また、ホテル・旅館やレジャー施設などに併設された温浴ゾーンまで、様々な業態に取り組みます。
 むろん小さな当社のみで、様々な分野にまたがる全ての業務を遂行する知恵や能力は足りないので、異能な仲間たちとチームを編成して計画を推進してゆくことが多いです。
 規模が大きな計画では、クライアント様のプロジェクトチームに長期間常駐して進めてゆくケースもあります。 要はその都度、最も適したやり方で進めるというのがコスモクリエーション流です。
 企画にあたっては、クライアント様と一緒になってどんな思い付きやアイデアであろうと、利用するお客様と事業をされる方にとって有益になると思うことは、常識にとらわれず貪欲に、かつ丹念に検討します。施設の隅々まで無意味なスペースはないか、必要なものが欠けていないか、ストーリーは成り立っているか、とことん練り続けることをモットーとしています。

リニューアルについて

 施設はどんなに優れたものであっても、時が来れば改修を必要とします。たとえば昭和の時代にはシングルベッドの幅は90㎝が標準的でしたが、いまは100㎝以上が当たり前です。なぜなら1970年30歳代男子の平均身長は163㎝、2015年では172㎝だからです。駐車場のサイズだって同様に大きくなっています。文明の進化は、家具や施設のサイズを変えないと本来必要としている機能を満たさなくなることでもあるのです。
 それと同時に、規則や法令の改変等もあります。耐震化規制などはそのよい例でしょう。
 そして何より大きいのは「時代」の変化です。人々の感性や趣味趣向、ライフスタイルも変わります。陳腐化してしまった既存施設をベースにして、いかに新たな価値を創出できるかがリニューアル計画の重要な役割です。
 既存施設の改修は、新築よりも制約されることが多く、困難を極めます。予想以上に資金も必要とします。だからこそ改修前と改修後が一目瞭然。営業実績の差につながるリニューアルでなくては意味がありません。
 老朽化した設備の改修更新も、そのメリットがお客様につながり伝わるようなリニューアルとして捉えることが大切だと思っています。

幅広く懇切丁寧に

 たった今、施設を利用して退館してきたばかりのお客様に、壁や天井、床の色をお聞きしてもきちんとお答えになられる方は意外と少ないです。ところがご自分も着用された館内着のことは皆さんほぼ正確に記憶されています。
 ヒアリング調査をすると、若い女性から「健康ランドに行ってあの館内着を着るくらいなら死んだ方がまし」などという過激な言葉を聞くことさえあります。ダサイ館内着とカワイイ館内着、集客を左右するとは思いませんか。施設と同じくらいにウエアひとつだって大切なのです。
 施設づくりは、現場で運営に携わっているスタッフがもっとも精通しているため、その意見が「正論」として押し切られがちになります。だが反面、運営目線で機能だけに目が向いてしまったり、客の利便性ではなく、運営スタッフにとって都合のよいつくりをしてしまうことも少なくありません。

 一般的に社内での企画会議では、どうしても失敗しない安全な方向に流されます。だから デザインを検討する際も、誰もが異論をはさまない調和や統一感を重視したり最大公約数のような考え方にみんなが同調してしまいがちです。
 しかし、失敗しなければ業績は安定し続け会社は安泰、などという時代ではなくなってきました。こちらが失敗しなくても、他の業態や施設店舗が新たな価値を創造して強大な力を持てば負けてしまいます。常にチャレンジし、先んじて新たな魅力をつくり出してゆかないと生き残れないのです。

 事業運営には様々な仕入れ物品があるだけでなく、業務も場合によっては外部委託する方が効率的であったり施設価値を高めることもあります。業者さんによって強みや得意分野も異なりますが、そうした情報を提供したり、適切な選定をするためのお手伝いもコンサルティング業務の一環です。